自宅の近くに「宇宙科学研究所」があり、小惑星探査機「はやぶさ」をコントロールしている。先日「はやぶさ」の話を聞き、心の底から「がんばれ、はやぶさ!」という気持ちになった。
「はやぶさ」は2003年5月、3億キロも離れた「ITOKAWA」という小惑星の表面の砂屑を地球に持ち帰る目的で種子島から打ち上げられた。スペースシャトルの巡航高度はたったの500km程度で地表を舐めるように周回しているに過ぎない。アポロが石を持ち帰った月でもその距離は40万キロだ。 この3億キロという距離に驚いたが、「ITOKAWA」がたった600m×300mしかないという小ささにも驚いた。 去年の秋、2005年9月、2年以上の長旅を経て「はやぶさ」は見事にこの小さな「ITOKAWA」上空に到達し沢山の写真やデータを地球に送ってきた。よくぞ迷わずに着いたものだ。 ところがいよいよ着陸というときに何かトラブルが発生してしまった。 この「はやぶさ」は緊急時も自分で状況を判断して動くロボットのようになっているそうだ。なにしろ3億キロも離れると電波が到達するのに40分もかかるということで地球からのリアルタイムな遠隔操縦などは出来ないのだ。トラブルの状況についても、地球から次々にテスト信号を送って回答を待つため随分時間がかかるのだ。 しかしデータを解析すると「はやぶさ」は自力で2回、着陸に成功していたことがわかった。しかし砂屑の採取がどうなったかは定かではない。 なんとか離陸したが「ITOKAWA」のそばに留まったまま動かず、トラブルで電気を使い果たし交信も途絶えてしまった。しかしなんと今年2月になって微弱ながら交信が復活したのだ。 まだ姿勢制御が不十分らしいが、来年の帰還予定を2010年に延期し、残りの燃料をいかに有効に使って地球への帰還させるか、今研究者たちは必死で取り組んでいる。 ぜひ戻ってきて欲しいと思う。 ***BBBrothersのWEBはこちら***
by bbbrothers
| 2006-08-23 20:22
| ちょいとびっくり
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