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秩父吉田町の龍勢(りゅうせい)祭り  観光案内その16

毎年10月の第2日曜日に開催されることとなった秩父吉田の椋神社「龍勢(りゅうせい)祭」。今年は来週11日が開催予定である。久しぶりに行ってみようかと思ったが残念ながらシゴトがはいっていた。

この椋(むく)神社は革命マニアには有名、明治の自由民権運動で秩父困民党が蜂起した地でもある。

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さてこの「龍勢」というのは長さが10m以上ある巨大なロケット花火で、戦国時代から地元の人たちが手作りで作ってきた。その「龍勢」を順に次々と打ち上げるのが年に一回の「龍勢祭り」。チームごとに高さや距離を競う。
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昼花火で、山すそに設置された打ち上げやぐらが正面に見える位置が見物の人気スポット。朝から村人が花見のように場所取りをして、家族や近所の人と繰り出して弁当や酒を持ちこみのんびりと秋の秩父を一日楽しむ。露天もたくさん出て結構な賑わいである。

この祭の最大の面白さは、打ち上げ失敗だ。
煙の尾を引きながら垂直に高く上がれば大成功であるが、見当違いの方向に突っ込んでしまったり、ほとんど高度が上がらず落下したり、やぐらから飛び立たずそのまま暴発したり、失敗が多い。半分くらいは失敗なのではないだろうか。数年前には観客に花火の破片が飛び込んで怪我人がでたというほどだ。
これだから見物人は一つ一つを応援し、喝采し、落胆し、笑いあう。失敗したチームは本当にガッカリしている。

打ち上げるときのいちいち長々とした説明=口上がまた面白い。この花火は奉納神事で、さまざまな願掛けがなされていて、町の名人らしきが朗朗とラウドスピーカーで代読する。家内安全、商売繁盛、結婚祝い、合格祈願、子宝祈願、なんでもありで、なかには世界平和など壮大な願掛けもある。また花火のスポンサーも紹介される。地元のなんとか新聞店とかなんとか家電とかローカル色が楽しい。一方ときどき大企業名があったりすると興ざめである。

この秩父の吉田町、龍勢祭りの日は最寄の駅まで臨時バスが出たりするがかなり不便な地である。電車バスでいく場合は時間を詳しく調べた方がよい。 

*秩父吉田町だけかと思っていたが静岡や滋賀にも「龍勢」があることを知り楽しみが増えた。誰かを誘って出かけようと思う。
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by bbbrothers | 2009-10-03 23:21 | hoppyの観光案内
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