川原湯温泉  観光案内その15

やんばダム
「八ツ場ダム」とかいて「やんばダム」と読む。民主党のマニフェストに建設中止が盛りこまれているため話題になっている。

川原湯温泉
数年前、このダムが完成すると水没するという川原湯温泉に行ってみた。ダム本体はまだ着工していないので静かな温泉街情緒は昔ながらだ。無色無臭の切れのよい泉質はしっとりと身体に滲みてまさに名湯である。外湯がいくつかあって私はその中の「笹湯」が気に入った。
この坂道をだらだらと上がると温泉街である。
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みよしや敬業館とムササビ
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このときに泊まったのが「みよしや敬業館」だが300年の営業をついに終了した。
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わたしはこの部屋に宿泊した。
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宿の露天の檜樽風呂に浸かっていると頭上の枝をムササビが何度も行き来した。樹上に餌台がこしらえてあるのだ。まさか本当に来るとは思ってなかったので得をした思いだった。ムササビは想像よりとても大きくてシッポの先まで入れると1mくらいありそうだった。
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内湯は美しいタイル張りでガラス越しの光がきらめいて清清しかった。お湯はかなり熱くてホースで水をじゃんじゃんいれた覚えがある。

ダム反対運動

ダムの計画が決まったのは50年も前だそうだ。その後、この川原湯温泉でも激しい反対運動が展開した。一糸乱れぬ住民闘争はたびたび報道でも紹介され、いくつもの工事差し止め訴訟も起こされ、国会でも議論されたが着々と付帯工事は進められていった。
私が行ったときにはすでに、国道やJR線の付け替えルートが山肌を縫っていたし、小学校や公民館も別の場所に真新しく建っていた。川原湯温泉の代替地らしき空き地には新川原湯温泉という看板がたっていた。
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移転
反対で一致団結していた住民も補償交渉が進むうちに次第に移転に応じるようになり、2002年に最後の協定が結ばれ反対運動は消滅した。いよいよ本体工事が始まるということだった。村外に出て行った人も多かったらしい。
当時の反対運動を偲ばせる文字、廃業した食堂、集落を離れた人の住宅の土台などの写真を撮ってみた。
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政権交代
今回の政権交代でこのダム工事は中止という話になっている。川原湯の人々の心中を想像するとまったく気の毒である。悔しい中で移転を選択せざるをえなかっただろうし、そして気持ちを切り替えて移転先での新生活へ向かって歩み始めたところだっただろう。
住民はこの10日、今度は「ダム推進協議会」を立ち上げるようである。
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by bbbrothers | 2009-09-07 22:31 | hoppyの観光案内
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