イケナイものをみにいくような・・・・
アジサイが咲き、ひたひたと上げ潮のように梅雨の気配が満ちる頃、今年も
「水族館劇場」がやってきた。
http://www.suizokukangekijou.com/
駒込大観音境内に立ち上がった巨大芝居小屋、ワタシがここを訪ねるのは3年目となる。
これまでも本ブログでこの芝居の魅力を伝えようと試みたのだが、まったく自分の文章力がままならない。劇団関連サイトに「制作日記」があるのでそちらをご覧いただければと思う。
http://aquarius05110.jugem.jp/?eid=79
2009年公演『メランコリア 死の舞踏』
魑魅魍魎がおいでおいでと手招きする。
野戦砦のような劇場の不気味な佇まいに、木戸をくぐれないオジョーサマ、ボクもいるだろう。
上演前に屋外で繰り広げられる恒例の前芝居、その異形の空間性に眉をひそめズルズルと後ずさりするマダームもいるだろう。
そう、無理は禁物、オウチにお帰りまし。
今年の作品「メランコリア・・・死の舞踏」 この劇団のオハコである大掛かりな吊りモノ、スライディング&回転舞台、プールに滝といったカラクリ的舞台演出は健在。
ところで今回ワタシは、座長である桃山邑の深いまなざしと思想性に共感を覚えた。3作目にしてようやくではあるが、なぜ自分がこの芝居に惹かれていたのか分かったような気がした。このハナシはまた別の機会に。
*早稲田大学演劇博物館において水族館劇場の企画展が開催中である。8月3日まで