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ブレーキドラム

高校生のMさんが車の解体屋にブレーキドラムをもらいに行くという。彼女は吹奏楽部のパーカッション担当で演奏会で使うらしい。廃ドラム缶を加工したスティールドラム(スティールパン)は知っていたがブレーキドラムを叩くというのは初耳だ。

調べてみると吹奏楽でしばしば演奏される「A LIGHT UNTOTHE DARKNESS(闇の中の一筋の光)」(David.R.Gilingham)の楽譜に、ここはブレーキドラムで、という指定があるそうだ。

ジョン・ケージと並ぶアメリカの代表的な現代音楽家ルー・シルヴァー・ハリソン(1917~2003)にあってはブレーキドラムのみならず様々な日用品を叩きまくる作品を発表していて楽譜にその指示が記載されている。だから演奏者はまずそれらを集めなければならないという。こういう話を聞くとブルースは形式的で古典的な音楽様式といえよう。
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by bbbrothers | 2005-03-29 22:04 | 音楽の話題

風煉ダンス 嵐の犬松

c0018561_2118532.jpg先日、中野にある廃業映画館「中野光座」で、劇団風煉ダンス5年ぶりの公演「爆裂!嵐の犬松Z!」を観た。
廃映画館での公演というのも気に入ったが芝居も劇団も満足した。

フライヤーには「ファンキーウォー・・・君が死んだらことなかれ主義、乱臣賊子たる与謝野晶子に敬意を込めて」とあるから、モチーフは「君死にたまふこと勿れ」なのだろう。出征兵士や何度も空襲に焼かれ原爆にも焼かれる市井の人々、死んでも魂が彷徨う家族や恋人達、そういった人々にとっての極めて身近な悲喜こもごもがケレン味たっぷりに描かれ、随所にちりばめられたコミカルギャグによって、重いテーマ自体がポップに仕上げられた、重層的面白みに溢れる作品である。狂言回し役の孤高ロックミュージシャンという仕掛けも観客の時代感覚をかき混ぜてくれて面白い。

劇団風煉ダンスは初めてみたが、親近感を感じさせてくれる魅力的な劇団だった。この作品では20名弱の役者が登場するが、どの俳優も安定した確かな演技力で、それぞれの映えかたのバランスがツブ立っていて心地よい。脚本演出の林周一氏の懐の深さを感じた。
2時間半の長丁場であったが上等の時間を過ごせた。
特に、貞子と貞治子を演じた宍倉暁子氏は秀逸、彼女は「発見の会」「や「渋さ知らず」でも活躍中だ。
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by bbbrothers | 2005-03-28 21:21 | 演劇・ダンス

ゲストプレーヤーの人のその2


ゲストプレイヤーの紹介、その2です。
本格派ダイナマイト女性ボーカルMさん。漆黒のステージ衣装はまさに占い師、占って貰ってもうと「アンタの前世はろくでもないわヨ・・」と言われるはずです。
彼女の歌うSUMMER TIME BLUESはちょうど今時分のスギ花粉がごとくフェロモン全開まき散らし。 我がBBBベース氏の発する偽(エセ)ヘロモンと相まって、当日のライブホールは爆発寸前飽和状態、まるで流星群のなかを鶴と亀にまたがったアダムとイブが天空より降臨したようなお目出度さでありました。
サラボーンから吉田美奈子、まてまた奥村チヨからキューティーハニーに至るまでを歌い尽くすボーカル職人、歌姫であります。ちなみに彼女の飼っている犬はピンクのレトリバーだそうです。

次はMr,jr ジェーアール君。カホン奏者としてこのBROGでも紹介しました。
で、なんとjr君はこの春、昆虫採集のために遙か中米コスタリカに行ってしまいました!
本来「昆虫採集」というものは夏休みに早起きし、近所のクヌギ林に行くのが正しい様式です。そしてカナブンにがっかりし、カミキリムシで、ま、いいか・・と自分を抑え、雌のクワガタも渋いからいいか、と自分を納得させ、ついに雄のクワガタを捉えた暁には友人の家に朝っぱらから見せびらかしに行きます。するとその友人は、なんとオスカブトを持っていて愕然、捨てぜりふの定番は「それはデパートで買ってきたんだろ」です。これぞ正統「昆虫採集の朝」であります。

さてjr君が行ったコスタリカは軍隊を持たない国として有名です。そのコスタリカでjr君が捉えた獲物を紹介していこうと思いますのでご期待ください。
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by bbbrothers | 2005-03-26 21:00 | B.B.Brothersの人々

ゲストプレーヤーの人々

BBBは5月にライブを行います。これまで以上にいいステージにしたいと思っています。ぜひみなさん遊びに来てください。詳細はBBBweb
http://www.scn-net.ne.jp/~hotta/bbb/
をご覧ください。ライブインフォが出るはずです。

さて今日のお題、これまでのBBBに華をそえて頂いたゲストプレーヤーを紹介します。

なっちゃん・・BBB唯一のホーン、彼女のコルネットが切々としていて我々の心はすっかり潤潤にされてしまいました。彼女をフューチャーしたオリジナルブルース「SUMMER CAT BLUES」はライブ未公開。彼女の音色を思い出しBBBのメンバーはそれぞれ、自分がこれまで犯した悪行を深々と反省してしまいます(笑)。

T永氏・・・・ギターがとにかく鰹節みたいに渋! ブルースギターとはこういうものだと、黙って示す孤高の匠。ストイックでありながら突然に吹き上がる地熱のようなパッションプレイが我々のだらだらした心にカツをいれます。わがBBBギターH氏の師匠ということもありT永氏のスタジオ入りの最にはメンバー全員、へへ~黄門様。

H石さん・・超キュートな美人ボーカル。ライブではパワフルな与那国ソウルで聴衆の心を完全に射止め、さらには彼女目当てのオヤジ軍団を見事に昇天しつくしました。アレサ・フランクリンのRESPECTは特に彼女の抜群の歌唱力・表現力が発揮され歴史に残る名演となりました。またぜひ出演してほしいです。

次回は、本格派ダイナマイト女性ボーカルMさんと珍奇カホニストjr君です。
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by bbbrothers | 2005-03-24 21:46 | B.B.Brothersの人々

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10年ほど前のちょうど今頃、知人と昼食を共にしていた。
その知人がぽつりと
「桜の花は人の心を狂わせるものだ」  そう言った。
この時期になるとその言葉を思い出す。
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by bbbrothers | 2005-03-19 22:08 | その他の話題

片山右京氏

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F1レーサーの片山右京氏が、現在、8000m級の全14座登頂を始めているという話をきいた。既に2001年にはヒマラヤのチョ・オー8201m、2003年には同じくヒマラヤのシャシャバンマ8008mの登頂に成功している。
俺は彼のレーサー時代のクールかつ親しみやすそうな様子が大好きだった。彼からはサーファーのような潮風の雰囲気を勝手に抱いていたが、登山家になるとはびっくりだ。でもふと、ナルホドな、とも思えてきた。
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by bbbrothers | 2005-03-16 21:26 | その他の話題

照屋林助さん 死去

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今朝10日の未明、照屋林助(てるやりんすけ)さんが亡くなった。75歳。

「りんけんバンド」照屋林賢氏の父としてヤマトでは知られることとなったが、沖縄では米占領下よりビッグネーム「てるりん」として絶大な人気を博していた。民謡やジャズやポップスを混ぜ合わせ(チャンプルして)権力を笑い飛ばす漫談歌謡ショー「ワタブーショー」は何十年にわたり沖縄各地や周辺の島々を巡回し、人々を大いに喜ばせてきたそうだ。
数年前に渋谷のライブハウスでこの「ワタブーショー」公演があった。「ついに、てるりん 東京に来る!!」ということだったが私は何かの都合で行けなかった。
2年ほど前に沖縄コザに行ったときにコザ市内の彼の自宅兼ライブハウスで週に1回だけ本人が公演していることを知った。しかし、そのときもこちらに戻る日程の都合で観られなかった。
また沖縄はまた来るし次回に・・と思っていたのだがこの訃報につくづく残念だ。
映画「ウンタマギルー」で林助さんがワタブーショーをやっていて私はこの映画で彼を知った。
印象的なそのシーンが目に焼き付いている。他にも「パイナップルツアーズ」にも出演していたそうだ。
手元に「てるりん自伝」という本がある。かなりまえに斜め読みしただけなのであらためてじっくり読んでみようと思う。
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by bbbrothers | 2005-03-10 21:47 | 音楽の話題

映画「Ray~レイ」

c0018561_20484588.jpg映画「Ray~レイ」を観ました。

昨年亡くなったレイ・チャールズの生涯を描いています。主演のジェイミー・フォックスがこの作品で今年のアカデミー主演男優賞を受賞し評判となっています。制作には15年もかかったそうで、ジェイミーがレイに丁寧な演技指導を受けている様子をテレビで見たことがあります。

ジェイミーの演技は、レイ独特の仕草や表情をうまく再現していました。それより驚かされたのは歌とピアノ演奏です。40曲にもおよぶレイの名曲シーンはレイの録音なのですが、ジェイミーの口パクが完璧なだけでなくピアノの運指もまったく違和感が無く全く見事でした。おそらくジェイミーは、レイと同じように歌えてピアノも弾けるのでしょう、実力は相当なものです。ジェイミーは3歳からピアノを習っていただけでなく俳優業の他に、450 Cent / Massacre 、4Twista / Kamikaze 、4Adina Howard / Second Comingといった音楽アルバムに参加しているというのもナルホドというわけです。

レイがR&Bを生み出したこと、その時代の音楽業界の様子、彼のハンディキャップのこと、人種差別と闘ったこと、ヘロイン中毒のこと、不倫のこと、そのほか様々な事柄がちりばめられて奥深い作品になっています。ジェイミーの演ずるレイは少し本人よりウエットな印象に描かれています。ヘロイン中毒から立ち直る場面の回想シーンはちょっと安易だったかな・・・?
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by bbbrothers | 2005-03-10 19:49 | 映画を観ました

アイヒマン実験

ミルグラム教授のアイヒマン実験

少々長い文章だが、ぜひおつきあいを・・・・

1960年代前半、アメリカコネチカット州イェール大学でスタンレー・ミルグラム教授は、通称「アイヒマン実験」とよばれている実験を行った。数年前のテレビ番組で紹介されたこともあり知っている人がいるかもしれない。

「アイヒマン」は実在した人間で、ナチスの官吏としてある都市からある強制収容所へユダヤ人を確実に送還する、といった事務的手続的な仕事をしていた。彼のユダヤ人虐殺に関わる加害責任について戦後の法廷で争われた。アイヒマンは、自分は上からの命令通りに、堅実に仕事をこなしただけで無罪だと主張したが、彼の行動が無差別大量虐殺に確実に支え、虐殺に加担していたと認定され死刑判決となった。
このアイヒマンのケースは、組織の一員となりある権威の前におかれると、それがどんな結果を招くのかが分かっていながらも倫理的な抑制を失い、個人では決してしえない、想像を絶する残虐な行動に無意識に加担してしまうという人間の闇の部分を浮かび上がらせた。

●さて、その実験はこうである。
ミルグラム博士は実験協力者を地元の新聞で募った。応募者達は「記憶と体罰の関係を調べる心理学の実験」だという説明を受け、二人ずつペアを組まされ、くじで一方が「生徒」、他方が「教師」という役を割り当てられた。

生徒役はひとりずつ、第一の実験室である「生徒の部屋」に入り電気椅子に座らされる。そしてこの状態で、単語の組み合わせを記憶するテストを受ける。「青い・箱」「寒い・日」「野生の・カモ」などのような10数個の単語の組み合わせを記憶する。そして、「青い」と聞かれたら「箱」と答えるというものだった。間違えると電気ショックが与えられる。

教師役はひとりずつ研究員と共に隣接する第二の実験室へ入り、この部屋からマイクを通して生徒役に問題を出し、間違えるたびに、手元のスイッチを操作し、生徒に罰として生徒役が座っている電気椅子に電気を送る。その電圧は生徒が間違えるたびに、数ボルトのかすかな電気ショック(レベル1)から450ボルト(レベル30)という死の危険もある電気ショックまで30段階、15ボルトずつ、じょじょに上げていくことを指示された。
はじめに研究員は教師役に試しに45ボルトのショックを与えた。これで教師役は、自分が生徒役に与える電気ショックの衝撃の大きさをあらかじめ知るのだ。

●開始当初は心理テストという緊張感はあったものの、実験は穏やかに進んだ。しかし、実験が進み電圧レベルが上がるに連れ実験室は異様な雰囲気に包まれていった。生徒役が電気ショックの痛みに苦しむ声が、スピーカーを通じて教師役の実験室にも聞こえてくるのだ。あまりに悲痛な声に、教師役は研究員に「もう止めた方がいいのでは」と尋ねてきた。しかし研究員は、「この実験はあなたが続けることに意義があるのです。生徒役の方の責任は私が持ちますから、どうぞ続けてください」と答えた。教師が電気ショックを上げることをためらうと「実験のために、あなたが続けることが必要なのです」といった勧告を教師に与え続けた。

●実は、体罰と記憶力関係を知るというのは全くの嘘で、本当の目的は、電気ショックのスイッチを入れる教師役を観察することであった。感電する生徒役は研究員や雇われた俳優で、悲鳴は演技や録音。もちろん電気ショックは与えられてはいなかった。この実験は、ここでいう博士や研究生のような権威によって他人に危害を加えるように命令されたときに、人間はどう振舞うのかを調べることが目的だった。

●●実験は、実験者も予想しなかった恐るべき結果を出した。教師役40人の中、全員が300ボルト(きわめてはげしいショック/レベル20)まで作業を止めなかった。そして、40人中なんと26人もが致死確実な450ボルト(レベル30)まで電気を送り続けたのだ。

実験後に教師役の被験者たちには電気は実際流れていなかったということと、本来の実験の目的を告げられた。すると、被験者たちは口々に弁解した。「私は何度も止めようと言ったのに、実験者が続けなさいと言ったから続けた。だから私には責任がない」と。

●さて、私はこういう状況におかれたとき何ボルトまでレベルを上げてしまうだろうかと考える。300ボルトのまえに離脱できるか考える。せめて40人中の残り14人に残れるだろうのか考える。あとで彼らと同じような弁解をしきりにしてしまうのか考える。
しっかりしなければと思う。

●この教師役達がなぜ殺人を犯してしまうのかについて興味深い分析がある。彼らにとってはさらなる高電圧のスイッチを押すべきかどうかという問題が、彼ら自身の内部で論理観・道徳観と自分の行為の矛盾激しい葛藤を起こす。つまり教師役の倫理・道徳感覚は消滅するわけではない。それは存在しながらも他に転嫁したのだというのだ。つまり、生徒に苦痛を与え続けるかどうかという問題は自分内部で激しい葛藤を生じるため、その葛藤を回避したい気持ちが、無意識のうちに、いかに権威者(研究者や博士)が自分に期待していることを確実に成しとげるかという問題にすり変わってしまうという分析だ。教師役たちは、質問文を正確に発音し、非常に注意深く的確にスイッチを押すという技術的手順に意識が専念することとなり、研究者や博士たちに対しては従者として有能な仕事ぶりを示そうとしだすというわけだ。
また、研究者・博士の命令が単に人間の作った組織から発せられたものにすぎないにも関わらず、なにかそれを遥かに超えた絶対的な価値を持つものだと錯覚し、それは「はじめからやることになっているものだ」と思うようになって、自ら率先して従うようになるという。

●組織や権威によっては誰でもが殺人者にされてしまう恐れがあるのだ。

服従の心理―アイヒマン実験
河出・現代の名著, スタンレー ミルグラム, Stanley Milgram,などより
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by bbbrothers | 2005-03-04 20:24 | 戦争と平和

錦影絵

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先週末、東京都写真美術館ホールで「錦影絵(にしきかげえ)」公演を見ました。
江戸時代の「幻燈見世物」で今でいうところのスライドショーです。
桂米朝一門がこの伝統芸を保存、継承しています。

途中入場したところ場内は真暗闇で信州善光寺の戒壇巡り状態。
隣に立つ人にぶつかってしまう程で、会場係の人が私を手を引くように案内してくれたのも当然でした。
映像の照度が極めて低いために会場を真っ暗にしないと全く見えないのです。
正面のスクリーンになにやらボーッとした映像、目が暗順応するまで時間がかかりました。

だんだん見えてきた映像は直径1m弱の円形で、淡い色彩の切り絵風。
スクリーン上にいくつか同時にも投影され幻想的です。

私が見た演目は「近江八景名所巡り」。次から次へと様々な景勝地が映し出されなかなか楽しいものでした。
水面に屋形船がやってきて船中はどうやら宴会中、中の人影がちょこちょこ動いて滑稽です。
さらには花火船も出現し打ち上げ花火が上がります。
色とりどりで豪華。この映像を噺家さんの軽妙な語りが盛り上げます。

幻燈機は木製の小箱で、スクリーンの裏側でこれを演者が手に持って動きながら映し出します。
さらに「タネ」と呼ばれるスライドフィルムを頻繁に差し替え、さらにその一部には動く仕掛けが付いているので
上映中はさぞ大忙しだろうと思われます。しかも年代物なので壊れやすく上演には神経を使いそうです。

ホールでは少し大きすぎで10畳くらいのお座敷でみると風情があってよさそうです。
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by bbbrothers | 2005-03-03 20:56 | 芸能あれこれ