カテゴリ:演劇・ダンス( 20 )

水族館劇場

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イケナイものをみにいくような・・・・

アジサイが咲き、ひたひたと上げ潮のように梅雨の気配が満ちる頃、今年も「水族館劇場」がやってきた。
http://www.suizokukangekijou.com/
駒込大観音境内に立ち上がった巨大芝居小屋、ワタシがここを訪ねるのは3年目となる。
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これまでも本ブログでこの芝居の魅力を伝えようと試みたのだが、まったく自分の文章力がままならない。劇団関連サイトに「制作日記」があるのでそちらをご覧いただければと思う。
http://aquarius05110.jugem.jp/?eid=79

2009年公演『メランコリア 死の舞踏』
魑魅魍魎がおいでおいでと手招きする。
野戦砦のような劇場の不気味な佇まいに、木戸をくぐれないオジョーサマ、ボクもいるだろう。
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上演前に屋外で繰り広げられる恒例の前芝居、その異形の空間性に眉をひそめズルズルと後ずさりするマダームもいるだろう。
そう、無理は禁物、オウチにお帰りまし。


今年の作品「メランコリア・・・死の舞踏」 この劇団のオハコである大掛かりな吊りモノ、スライディング&回転舞台、プールに滝といったカラクリ的舞台演出は健在。
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ところで今回ワタシは、座長である桃山邑の深いまなざしと思想性に共感を覚えた。3作目にしてようやくではあるが、なぜ自分がこの芝居に惹かれていたのか分かったような気がした。このハナシはまた別の機会に。

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*早稲田大学演劇博物館において水族館劇場の企画展が開催中である。8月3日まで
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by bbbrothers | 2009-06-13 10:24 | 演劇・ダンス

これはマダームにオススメ!

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ポかリン記憶舎の公開稽古を見てきた。主宰の明神さんには昨年来ワークショップでお世話になっている。


会場は「横浜山手イギリス館」で「港の見える丘公園」内、横浜のA級観光スポット。

洋館のサロンで出演する女性は全員和服・・・・・・先月、大仏次郎の「霧笛」を読んだのでまさにその光景のようだ。「山手イギリス館」は大仏次郎文学館に隣接していて元町に下りれば「霧笛楼」で食事が出来る(高いよ)。

お話は美人三姉妹の幻想的なトークといった感じ 大正っぽくもあった。今回の作品はリーディング(朗読劇)だが役者の動きも少しはある。

この作品ではバイオリンとピアノを使うというのも楽しみだったが期待以上、バイオリンはワークショップでいつも一緒の美也子さん、素晴い音色に感動した。特に高音の細くて艶やかなツツーッって音には痺れる。
ピアノの木並さん、弱いところのタッチが精密でとても柔らかくてこれまた心底うっとりした。大切なことを全く身につけていない自分の演奏の恥ずかしさを思い知らされた。

というわけでマダームには最高のロケーションとムードの芝居、いい想い出にもなることでしょう。

*そうそう、明神さん。ワタシだったら芝生の庭に投光器を設置しておき、ガラス窓越しに生光がサロン内に瞬間的に射込む・・なーんて感じの演出をしたいです。う、雨の時は困りますね・・・



【公演DATE】

ポかリン記憶舎小公演 音楽とリーディングの夕べ 『二十三夜』@横浜

新緑の頃、横浜・港の見える丘公園の隣、由緒ある洋館で和服美女たちが音楽を奏で、物語を囁きます。
とっておきの一夜をお届けします。夢と現の狭間を漂う心地よさをぜひ体感なさって下さい。


5月7日[木] 8日[金]20:00 @ 横浜イギリス館 
※終演後、茶話会あり

作・演出/明神 慈 ピアノ/木並和彦 バイオリン/小杉美也子 衣裳協力/遠藤瓔子 
出演/小杉美也子 石山裕子 岩澤侑生子 明神 慈

● チケット(要予約:30席)
  一般:3000円 学割・和服割:2500円  当日:3300円(若干有り)

●  受付:開演40分前 開場:開演20分前 上演時間:60分
  
● 予約:ticket@pocarine.org  氏名・日時・枚数・電話番号・メールアドレスを上記までお送り下さい。
                       折り返し、予約番号をお知らせします。
●  お問合せ:070-5553-4180 info@pocarine.org 
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by bbbrothers | 2009-05-04 13:17 | 演劇・ダンス

ポかリン記憶舎「humming3」

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先週末、「ポかリン記憶舎」の芝居「humming3」を観た。
ワタシは昨年の4月から半年間、「ポかリン」の舎長で演出家の明神慈さんの手下としてワークショップを手伝っていた。今年もお世話になることになっている。
さてこの「humming3」であるが会場が祖師ヶ谷大蔵にあるオサレな「カヘ」。先日の「ぼっかめろん」もバー、たまたまお店公演の連続となった。

この「カヘ」は屋上のペントハウス。
屋上庭園が窓越しの借景となっていて、そこもアクトスペース。観客は窓越しに見るという仕掛けが素敵だ。写実的で抑制の効いた丁寧な作品だった。

ストーリーは、この「カヘ」でライブをやりたい男女が交渉と下見に訪れる設定。ワタシがやっているPetiteMaisonプチメゾンもこうやって店を訪ねるので、いつも意味が理解できないワタシも今回はよーく分かった。しかも劇中のバンドはハモンド・ユニット、これは奇遇!
つい、この店の階段じゃあ角が狭くてハモンドが入らないなあ・・なんて思ったり・・

そうそう、「今回はよーく分かった」、と書いたけれど実は最後の5分でどんでん返し、結局ケムに巻かれた。芝居というのはアザといものだ(笑)。

作品の様子はこちら
http://www.pocarine.org/mt/archives/2009/02/cafehumming3.html

ところで明神さんは和服家で、公演ではいつも渋い着物をお召しになる。
ワークショップではジャージなので落差が大きい。
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by bbbrothers | 2009-04-08 19:57 | 演劇・ダンス

下北沢BAR 「Mother’s RUIN」

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下北沢BAR 「Mother’s RUIN」おぉ、始めて来たけどカコいー店内、地下にある店はほぼ満員。

うおっ、天井に巨大トカゲが張りついている。オッポまでいれると10mくらいありそうだ。
ぅ・・トカゲの横腹の辺りがほんの微かに膨らんだりしぼんだり!! うへえ、こいつ、生きてる・・・
そうかっ、何百年か前に閉じ込められ、ここで成長して出られなくなったに違いない、な~んて呑みながら井伏鱒二の山椒魚みたいな妄想をしているうちに、一風変わった雰囲気の客がポツリポツリと入ってきた。

馴染みのような男は止まり木でバーテンとなにやら話し始めた。そのうち初めてらしい客が隣に腰掛け口を挟んでいく。満員なのをものともせず女が二人バタバタと入ってくる。

すでに「芝居」が始まっていた、うーむ、カウンターのバーテンも、そしてワタシの横に座っていた男も役者だった。

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倉澤周平作・演出 劇団ぼっかめろん第29回公演「Lonely Night Rock’nRoll」の会場がこの店である。というわけでこの日は呑みに行ったのでなく観劇。

さまざまな客が現れ、断片的なエピソードがつぎつぎと展開。時間の軸が溶解して、いつしか店は海底の地下室となり、そこに我々観客は完璧に幽閉されて、滝に打たれるがごとく倉澤氏から迸るイメージを全身で浴びるのだ。

役者にとっては正面も背後も袖もなく、観客に取り囲まれて演じるのはさぞ大変だろう。演出も店への出入り口が1箇所だけなので役者の動きをつくるのがかえって複雑に違いない。
店全体がそのまま演劇空間になり、我々は装置にされちゃったから落ち着いて呑めやしない(笑)し緊張もする。だって隣のヤツが突然ぶつぶつと台詞を喋ったりするし。さすが下北沢、妙な風貌の観客が多いからますますだれが役者なのか分からず油断できない。
それからなぜか隣の人が芝居をしていると自分もつられて、立ち上がって何か台詞を喋りたい衝動にかられる。

テーマとストーリーは難解、でも実力派揃いの役者のおかげで120分があっという間であった。
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by bbbrothers | 2009-03-27 22:54 | 演劇・ダンス

ワークショップ

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4月から演劇ワークショップを手伝っている。週一回で各回180分の半年コース、かなりのボリュームだ。ボケーっと突っ立っててもつまらないのでピチピチのJKやJDたちに混ぜてもらって組んず解(ほぐ)れつ。うほぉおぅ、俺も入れてくれっ!!とメールを書き始めた君、このワークショップは明日で終了だ。

指導者は「ポカリン記憶舎」を主宰している明神慧(みょうじんやす)さんと
「劇団桃唄309」を主宰している長谷基弘(はせもとひろ)さん。

旬な実力あふれる演出家は指導が科学的、論理的、哲学的で勢いと深みがぐぐーっと違う。レベルが高くてチンプンカンプンな私だが、身体を動かすのは気持ちがいいもんだ。

ワークではエチュード(短い即興作品)というのを創るが、バンド活動にもあてはまることがたくさんある。

たとえば
「不安になるくらい台詞に長い空白をおいてみる」と、場に一気に緊張感が高まるし、
「説明的な台詞を出来るだけさける」は観客の想像力がどんどん刺激されていく。
バンドの演奏でいえば、音数を減らす、空白を増やす、行間を読ませる・・・ずっとめざしていながらなかなか出来ないことだから、同じだなあと思ったしだいだ。
押し付けがましいのはだめで、ライブは観客と演者で創られるってことですね。

写真の手前が明神さん、奥が長谷さん。
長谷さん演出のラ・カンパニー・アン公演「鳥の目」が西武新宿駅前のミラクルで水曜日まで上演中だ。
夕べの公演を観てきたがズバリ面白い!!オススメです。
せっかくのネタがばれるので報告は後日。
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by bbbrothers | 2008-09-21 16:57 | 演劇・ダンス

ちょこっとサイクリング

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捕まっているのではない。よくみれば友好的でしょ。

先日、数十年ぶりに早稲田大学の演劇博物館に行った。今、ラッキーにも「劇団維新派の世界」と「ニッポンの映像展」の2つの企画展を見ることができる。

「維新派」は巨大な野外劇場をを立ち上げることで有名な大阪の劇団、公演を見るたびにどんどん芸術性が高まっているなあ・・と思う。旗揚げ当時の様子から今秋公演の琵琶湖水上舞台まで丁寧に説明されていて満足だった。

「ニッポンの映像展」では江戸時代の「写絵(うつしえ)」と戦前の「活弁」がとりあげられていた。「写絵」のガラスに描かれたスライドや木箱の映写機などが集められていて、暗くして見たら綺麗だろうなあと思った。そういえば以前、「錦影絵」を見たときにこのブログで報告したことがある。「活弁」は沢登翠さんなど知っていたが、天下の興行活弁師「駒田好洋」という人を初めて知り、面白そうな人だなあと感じた。

さて、この日ふと思いついて「貸し自転車」で行くことにした。といっても自宅からではなくて文京区春日駅(東京ドームの少し北側)から。ここで区が自転車を貸してくれている。1日500円で安い。

せっかくなので車で通らない小道をたどって早稲田に向かったのだが、迷いに迷い1時間半もかかってしまった。

これまで気がつかなかったが、都心のこの辺はかなりの丘陵地だった。坂の登り下りに富んでいて汗だらけになった。迷路状に入り組んでいて行き止まりが階段だったりで、あわてているうちに方向を失う。

さらに迷った原因は「自転車は意外にも進む」からだった。そして都心は思ったよりずっと狭い。のんびり進んでても目的の角を通り越している。何度も通り越して自分のいる場所がすっかりわからなくなった。携帯のナビをみたりしたがしっくりしない、地図をもってきたほうがよかった。

冒頭の写真は、しかたなく官憲に助けを求め道を教わっている図。
この官憲、最初極めて無愛想、というか私を見る目がかなりよろしくなかった。しかし突如チャンネルを切り替えて超親切人に豹変・・・・よくあるタイプだ。

帰りは自動車の道にしたら30分。なーんだと思ったが路地のほうが面白かった。
途中でビールなんか呑めるし、都心の移動は自転車がいいなあと思った。
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by bbbrothers | 2008-07-16 19:13 | 演劇・ダンス

やっぱり大好き 水族館劇場

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2008年 水族館劇場『Noir 永遠の夜の彼方に』 in 駒込大観音光源寺境内
楽しみにしていた水族館劇場公演を観てきた。
今年の舞台は炭鉱島。その戦前と戦後をつないでいるのが客席裏から舞台を通り裏まで建物を串刺しにしている一本のトロッコの線路だ。

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http://aquarius05110.jugem.jp/?month=200806より


野外の巨大仮設舞台ならではの自由な演出、期待を裏切らない大仕掛けに今年も満足した。
生火、煙幕、滝、そして水族館劇場得意のプール、どれをとっても普通の劇場では上演不可能。これを毎回ゼロから立ち上げる水族館劇場、カーテンコールでは設計&舞台監督の杉沢さんが「スーパー鳶」と紹介されていた。

まず庭に造られた小さな舞台で物語が始まる。いわゆる前説みたいなものだ。
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小さいながらも回り舞台になっている。そのクライマックスで上空に吊舞台が出現し驚かされる。
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その後、観客はいよいよ劇場に招き入れられ本編の上演となる。
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今年は可動舞台が多用されていた。
先ほど触れたトロッコは全編にわたって出没し時間軸をつむぐ装置である。また左右に大きくスライドする前舞台と前後に大きくスライドする正面舞台。この正面舞台は回り舞台にもなっている。
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そして舞台の下には緑の水を満々と湛えたプールが隠されている。一方上空には吊舞台が上手下手から出現し、プールの中央からも大きな船が役者を乗せて宙へ吊り上って行く。またこの劇団お約束ともいえる数十トンの水が一気に天井から落ちてくるクライマックスとその後の静寂。
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これは昨年の様子。そして舞台の背景がすべて開口され3番目の舞台が野外の遠方に浮かび上がる。
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息つく暇も無く驚きの舞台転換の連続、つくづく危険だと思う。事故のないよう祈るばかりだ。
毎回更地にゼロから立ち上げる、長い経験に培われた高度な技術力、そう簡単にまねが出来るものではない。
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来年もまた楽しみである。
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by bbbrothers | 2008-06-06 22:47 | 演劇・ダンス

寺山修司「白夜」

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先日、三軒茶屋にある小劇場「シアタートラム」でリーディング演劇「白夜」を観た。

この劇場は「世田谷パブリックシアター」とともに世田谷区が設置した高水準の舞台芸術専用公共ホールだ。私もかつてこの劇場で舞台技術研修を受けたことがあり、国内外に発信できる文化創造の拠点となっていて、世田谷区の文化レベルの高さを物語っている。

シアタートラムの「トラム」は路面電車のこと、実際にこの劇場の横には東急世田谷線という路面電車の改札口がある。都内で路面電車といわれるのは都電荒川線とこの東急世田谷線だけだが、実際は世田谷線は自動車道路は走行しない。蛇足であるがヨーロッパでは環境負荷軽減の観点からこういう路面電車(ライトレールという)が新たな交通システムとして見直されている。
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「リーディング」というのはいわば朗読劇、つまり役者の動きや舞台装置・美術をできるだけ簡素化し、役者の「声」のみによって表現しようとするものだ。先週から9人の若手演出家が順番に様々なリーディング作品を発表するというホールの企画、その2日目がこの「白夜」である。

「白夜」は寺山修司原作で1962年初演というかなり昔の作品だ。
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寺山修司といえば我々の世代にとってはカリスマ演劇人、というより演劇をこえて、当時の社会そのものの本質を、ワタクシというナイフで解剖することを教えてきてた教師である。
さてこの作品、女を捜して旅をする男が、とある宿屋に泊まったときの話である。ふと、つげ義春の旅行記を思いだした。
実力派の俳優たちがひたひたと沁み迫る寺山ワールドを淡々と紡ぎだしていく。抑制の効いた演出だが、背景近くにかすかに揺れながら佇みつづける男達の影、上手の椅子に座った男の後ろにへばりつくようにいる女の囁きなど、砂の中のガラス片のような危うさと恐怖の仕掛けが見え隠れする。
[出演] 太田 宏(青年団)/日下部そう(ポかリン記憶舎)/佐戸井けん太/高田恵篤/中島美紀(ポかリン記憶舎)/三村 聡(山の手事情社)

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演出の明神慈(みょうじん やす) さんは「ポかリン記憶舎」http://www.pocarine.org/mt/の主宰者。私はこの4月から彼女の演劇ワークショップに参加させてもらっている。なかなか厳しい指導で、ついM気分になる。
彼女は着物(和装)の先生でもあり、終演後のトークに暗いねずみ色の着物で舞台に現れた。それは音や光すべてをスーッと吸い込んでしまうような、深みと奥行きのある色合い・手触り(触ってはいないので想像)だった。

ところで芝居の前に近くでホッピーを何杯か引っ掛けていったため、とても気持ちが良くなり、最前列席ながら随分と居眠りしてしまった。役者の皆さんごめんなさい。いびきもかきましたかね?
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by bbbrothers | 2008-05-10 12:24 | 演劇・ダンス

現代演劇の分類

誰が分類したのか聞き忘れましたがなかなかよく出来ています。画面をクリックすると大きくして見ることが出来ます。
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by bbbrothers | 2008-03-15 21:01 | 演劇・ダンス

維新派 nostalgia

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先日、さいたま芸術劇場の劇団「維新派」の「nostalgia」千秋楽を観た。

「維新派」は大阪を本拠地とする前衛的演劇集団で、巨大な仮設野外劇場を立ち上げての公演が特徴、私の息子がここでお世話になっていた時期があり馴染みがある。現在の前衛的な演劇においては国内では大手のチームだ。

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言葉を分解しリズムにのせ舞踏と主に抽象化する音楽劇「ジャンジャン・オペラ」という独特の形式をもっていて、こちらは理解しようとすると甚だ難解なので観客は無理しないほうがよい。私もまったくわからない。

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今回は数年前の新国立劇場につぐ関東での「劇場」公演。
「さいたま芸術劇場」はメイン舞台の後ろに同じ大きさの奥舞台を擁しているのが自慢で、今回の公演でもその奥行きを活かし、白旗が永遠に連なる迫力に満ちた演出がみられた。

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さて「nostalgia」で感じたのは、歌とダンスと歌がとても磨きこまれていたことだ。劇団オフィシャルサイトからリンクされているポッドキャストをみると精密な稽古風景を覗くことができる。
一方、舞台装置を使った演出は抑制気味、抽象化されていて派手な転換が好きな私としては少し不満でもあった。でもサトウキビ畑は美しかった。

本作品のテーマについては劇団サイトを見ていただくとして、私は「維新派」という劇団について、劇団員が作品に対して極めて真摯でストイックだと感じている。
観客にこびず、興行にもこびず、ひたすらに作品に対して全身を投げ出す敬虔で誠実な態度はこの維新派の大きな魅力だ。来年も楽しみです。
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by bbbrothers | 2007-11-16 21:44 | 演劇・ダンス