カテゴリ:映画を観ました( 19 )

マイケルジャクソンThis is It

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トモダチの薦めで映画“マイケルジャクソンThis is It”を観た。

10/28全世界同時公開、2週間限定上映だったらしいが、日本では上映期間延長。

うふ、シネコンの椅子は快適!普段ヘッドフォン生活なので久しぶりの大音量も気分がよい。

この映画は、全編がライブリハーサルのドキュメンタリーだ。資料用に撮影されたものをザックリと2時間に編集してある。

印象的だったのは、バンドが生演奏だったことだ。
コンピュータ制御された自動演奏だと想像していた。とても精密な音作りだ。
タイミングやキメの合図をライブ中のマイケルが次々に出しているところが楽しかった。

マイケルの音楽がロックでもPOPSでもR&Bでもないことに気付いた。独特なスタイルだなあ。
また、ダンスなしでマイケルのショーはありえない。そのダンスもマイケルが編み出したものだからたいしたものだね。もちろん皆様もご承知のとおり、とても精密なダンスである。

と考えると、マイケルは天才的クリエーター&パフォーマー&プロデューサーである。

ふと、彼は孤独だったんだろなと思う。人は志が高いほど孤独になるから。
孤独だから彼は常に謙虚で、また何かを恐怖し続けたんじゃないかな?

亡くなったことを忘れさせる映画であった。
わたしも今週から少しマジメに暮らしている。
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by bbbrothers | 2009-11-26 20:24 | 映画を観ました

いのちの食べかた

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暮れに渋谷イメージフォーラムで映画「いのちの食べかた」を観ました。
我々が普段食べている食材、つまり野菜や肉の生産現場を取材したドキュメンタリーで、広大な農場や畜舎が撮影舞台です。アメリカと思いましたがロケはヨーロッパ各地だそうです。
タイトルシーンから最後まで一切の音楽、インタビュー、台詞が無く、光景が淡々と映し出されます。

印象的だったシーンをいくつか・・・

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夥しい数の生きたヒヨコが、雨どいのようなところをコテンコテンと転がりながら高速で流れてきます。そして機械の穴に吸い込まれていきます。

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吊るされた巨大なウシを機械が両側からぐぐっと押さえたと思うと、腹が縦にすっと裂かれてグワーンとハラワタが飛び出してきます。

地平線まで続く広大な畠を黙々と農業機械が収穫を続けています。運転手は毎日恐ろしく孤独です。

このような大規模な農牧業はてっきり機械で自動化されていると思っていましたが、実はたくさんの人が手作業に携わっていました。

ある女性労働者は一日中、ブタのつま先をナイフで落とし続けていました。
広大な耕地のど真ん中にバスからたくさんの人が降り立ち、畠のシートをめくりあげホワイトアスパラを手で掘り出していました。
巨大温室で、収穫が終わった枯れトマトの枝を男性労働者が手で束ねて運び出していました。
どの作業も果てしない絶望的なルーティン、深い深い虚無です。
ところで屠畜シーンは子供に見せないほうがいいでしょう。
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by bbbrothers | 2008-01-11 22:15 | 映画を観ました

エディット・ピアフ  愛の賛歌

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先日、映画「エディット・ピアフ・・・愛の賛歌」を観ました。人気シャンソン歌手、エディット・ピアフの生涯を描いた2007年フランス=チェコ=イギリス作品。

前からピアフのことを知りたかったのでちょうどよかったです。ピアフの名前を知らなくても「愛の賛歌」という歌を知っている人は多いと思います。「あなた~の燃える手で わたしを 抱きしめて♪」 でも、この訳は本物とは大分違っていて、「オーラの泉の先生」訳のほうが原詩に忠実です。

さて少しネタバレをご容赦していただいての感想をひとつふたつ・・
まずピアフ役マリオン・コティヤールは熱演でした。たくさんの歌が作品中で歌われますが吹き替えとは分からないリアルさです。また年老いてのメイクも見事。
ピアフ自身がそうだったのかは分かりませんが、人生は思いのまま自分に正直にいきましょう、という作品のメッセージが彼女の演技によってよく伝わってきました。

一方、不満なのは時代や社会背景の描き方が不十分であったことです。第1次大戦下で、第2次大戦下で彼女の歌がどのように生まれ、またなぜ人気を得て、どのような時代をつくったのか知りたかったです。またピアフ以外の登場人物の存在感もいまひとつだったように思います。なぜジャン・コクトーが彼女に魅せられたかとか・・

回想シーンが多くて時間軸がしょっちゅう前後します。挿入キャプションの年号を見落とすさないように要注意です。

ラストソングは「愛の賛歌」ではなく「水にながして」。いいことも悪いこともすべて水に流して新たな人生を始めよう、という歌です。
「愛の賛歌」は日本の配給会社がタイトルの後ろにくっつけただけで、アメリカ配給では「ラ ヴィエン ローズ」とついています。

客席にはシャンソンファンと思われるオールドボーイが目立ちました。
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by bbbrothers | 2007-10-22 20:50 | 映画を観ました

22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語

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あまりの暑さにとびこんだテアトル新宿、平日の昼なのでガラガラ。
おっと、客は中年オヤジがほとんどでハッテンバみたいだ。
おや? バーコード率も高い。うーん、時が経つのは早いものだな。

さてこの作品、大林宣彦監督の大分(おおいた)三部作の2作目だそうだ。

ご存知、伊勢正三氏が「風」というグループでヒットさせた四畳半フォーク「22歳の別れ」(1975)の映画化。
主演は筧利夫、鈴木 聖奈 脚本は南 柱根・大林宣彦

さてこの作品、仕掛けは凝っていたのだが、それにしてもズブズブだった。
映像はとても美しいが名所を取り入れる手法が土曜ワイド劇場みたいだ。

葉見ず花見ずとは彼岸花のこと。
最後に伊勢正三氏の歌っている姿が映し出されるが彼は昔と雰囲気が変わらない。
バーコードと大違いだ。

この作品は、特に、この唄に思い入れがある方にはおすすめしない(笑)。

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詞・曲 伊勢正三

あなたに さようならって言えるのは 今日だけ
明日になって またあなたの 暖かい手に
触れたらきっと 言えなくなってしまう  そんな 気がして

私には 鏡に映った  あなたの姿を 見つけられずに
私の 目の前にあった しあわせに すがりついてしまった


私の 誕生日に22本の ローソクを立て
ひとつひとつが みんな君の 人生だね・・・って言って
17本目からは 一緒に火をつけたのが  昨日の ことのように

今はただ 5年の月日が 長すぎた春と 言えるだけです
あなたの 知らないところへ 嫁いで行く 私にとって


ひとつだけ こんな私の わがまま聞いてくれるなら
あなたは あなたのままで 変わらずにいてください 
そのままで・・・・・・・
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by bbbrothers | 2007-08-20 20:43 | 映画を観ました

アボン 小さい家

渋谷UPLINK-Xで映画「アボン・小さい家」(2002)を観た。最近、棚田(たなだ)のことを調べていたからだ。
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この映画の舞台であるフィリピン・ルソン島コルディレラ山岳地帯には世界遺産にも指定されている見事な棚田が広がっている。人が自然に働きかけた造形でこれほど美しいものが他にあるだろうかと思う。ただ残念ながらこの作品中には棚田はあまり登場しなかった。

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さて、この作品は可愛い3人の子供たちの暮らしを追いながら、現在のフィリピンをリアルに表現している。

フィリピンには、多様な民族性が織り成す複雑な文化構造がみられる。また国内の経済格差は想像を絶するほど大きく、下位所得層は海外出稼ぎに収入を依存している。しかし貧困層はその資金繰りもままならない。
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この作品でも母親は偽造パスポートをつかまされて逮捕、渡航費用の借金を返すあてを失い父親と子供たちは町を追われる。

逃げ帰った故郷の山岳地帯には、精霊への祈りと、自然と一体化して心豊かに生きるムラの暮らしがあった。「お金は無いが、いつでも食べ物があり家族がいる」

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しかし母親が釈放されムラにやってきた後、父親は日本へ出かけていく。

ところでこの地域には日系人がひっそりと暮らしているという。開拓農民なのであるが、戦時中日本軍にいいように利用され、また戦後は厳しい迫害をうけてきたそうだ。この作品の父親はその3世となっている。

監督は今泉光司氏
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by bbbrothers | 2007-05-03 11:04 | 映画を観ました

ドリームガールズ

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昨年来、私が修行でお世話になっているモータウンバンドONIONS、その参考に・・ということで映画「ドリームガールズ」を観ました。シュープリームス&ダイアナ・ロスとその内紛などをモチーフにしたNYブロードウェイ・ミュージカルの映画版です。

結論ですが、ビヨンセのファンとブラコン・ミュージックファン以外の方にはお勧めしません。

人物描写や表現が薄っぺらでストーリーがぐずぐず、ちょいとがっかりしました。興行契約話も挟み込まれているのですが「Ray」や「ミリオンダラー・ベイビー」のほうがリアリティがあります。おそらくこの作品はミュージカル映画の範疇に入るのでしょうがそうなるとまた中途半端です。
エディー・マーフィーの演技は存在感がありましたが、ジェームス・ブラウンの雰囲気には程遠く、谷村新司みたいでした(笑)。

ところで写真右のエフィ役ジェニファー・ハドソンの歌唱力は主役ビヨンセを完全に食っています。この映画を観た人は誰でもジェニファーが主役だったと感じるでしょう。歌手でなく女優だというのが信じられません。チケット代1800円のうち1500円はジェニファーの歌にささげます。

今回は辛口批評でした。
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by bbbrothers | 2007-03-06 21:04 | 映画を観ました

「ダーウィンの悪魔」を観ました

c0018561_119547.jpg「ダーウィンの悪夢」 フーベルト・ザウパー監督の2004年フランス・オーストリア・ベルギー合作作品。タンザニアのビクトリア湖で獲れるナイルパーチという白身魚をめぐる沿岸の村や人々の生活の変貌をインタビューで構成したドキュメンタリー映画です。
オンボロ巨大輸送機の柄が悪いロシア人パイロット、パイロットたちを相手にする娼婦たち、発泡スチロールを燃やしてその煙でラリるストリート・チルドレン、魚の加工場から廃棄されるアラを集め、蛆だらけになって空揚げにする人々、戦争を求る警備員・・彼らが重い口を開きます。
実はパーチをヨーロッパと日本に運ぶ輸送機は、ヨーロッパからの武器密輸に携わっている疑惑があります。密輸とアフリカ内戦と貧困の構造を告発しようとする作品製作は命がけだったといえましょう。相手が巨大な国際組織、政府が相手だからです。
タンザニアへは膨大な援助が送られ、タンザニアから膨大なナイルパーチが毎日送り出され、そのタンザニアで飢餓が発生しています。アフリカでは内戦がやみません。

ナイルパーチはスズキの代用魚としてスーパーで切り身が売られているそうです。

渋谷シネマライズのみですが今月半ばから全国公開です。
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by bbbrothers | 2007-01-03 11:09 | 映画を観ました

「硫黄島からの手紙」を観ました

c0018561_1175197.jpg「硫黄島からの手紙」、この映画は「娯楽作品」ではない、というのが第一印象でした。クリント・イーストウッド監督は硫黄島の惨劇をリアルに描こうとしています。
例えば、疲れきった日本兵が米軍に投降し捕虜になる場面がありますが、米兵が食料を与え怪我の手当てをする・・というありがちな演出ではありません。また、戦場でのロマンスや友情という常套的な小道具も使わずドライな仕上がりでした。
二宮和也演じる「西郷」の台詞まわしが、その時代を感じさせない「今風(いまふう)な」軽い感じだった点は映画の緊張感を損なっているように思いました。また兵士の恐怖や狂気が少し丁寧に深く表現されているとよかったのではないでしょうか。
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by bbbrothers | 2007-01-03 11:00 | 映画を観ました

フラガール

c0018561_21244071.jpg映画「フラガール」を観ました。
日本映画の素晴らしさを再確認させてくれる名作で目頭が熱くなりました。隣に座っていた人も涙腺が開きっぱなしで、ずっと鼻をずるずるいわせていました。

新聞広告などでは分かりにくいのですが、常磐炭鉱の閉山により合理化解雇される人々が、苦悩しつつ、未来を「常磐ハワイアンセンター」に託すという、実話に基づいた社会的なテーマの作品です。それが上等な娯楽作品に仕上がっています。かつて「ブラス」というイギリス映画の名作がありましたがケレン味では「フラガール」のほうが格上ではないでしょうか。

李相日監督は市井の人々の喜び、哀しみ、怒り、たくましさを、温かく丁寧に描きだしました。また南海キャンディーズのシズちゃんが演じる「小百合」の父が落盤で亡くなったあとのスピード感あふれるストーリー展開は見事です。

常磐炭鉱を見切って夕張炭鉱へ向かう家族も描かれています。ちょうど40年経ったいま、夕張の財政破綻の話題がニュースで毎日のように流されています。偶然かもしれませんがいろいろな思いが頭をよぎります。

ひとつ気になったのは、炭住(労働者住宅)からストーブをかき集める重要なシーンで、集まったストーブが石油ストーブばかりだったことです。石炭から石油へというエネルギー転換の暗喩だとしても、炭住はやはり石炭ストーブではないでしょうか。


とはいえ、見事な感動作。こういう映画に出会うと、つくづく得をした気持ちです。
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by bbbrothers | 2006-12-22 21:32 | 映画を観ました

嫌われ松子の一生

c0018561_22261421.jpg遅ればせながら、といってもまだロードショー上映中であるが「嫌われ松子の一生」を観た。心の底から主演の中谷美紀さんには「お疲れさまでした」とお背中を流して差し上げたいと思う。

ポスターや予告編がポップでキュートだったから、きっと松子はしたたかに逞しく「七転び八起き」で女の人生を・・・・と思っていたらとんでもなかった。本編の松子の人生は「七転八倒」「七難八苦」そのものである。そもそも初めから紙が破れている「金魚すくい」のようで、次から次へと全くもって救いようがない。娯楽映画ならどっかでちょこっとでも観客をほっとさせて欲しいものだが中島哲也監督は全く無頓着だ。ラストシーンの松子はあまりに「浮かばれない」ので、俺は松子の霊はいつまでも三途の川を渡れないと思う。

随所にちりばめられたギャグはとても冴えている、脇を固めた名役者陣も存在感がバッチリだ。デジタル・カラー・エフェクトも面白い。が、とにかく「救いようがない」「浮かばれない」ハナシであった。

ところで挿入歌がなかなかイカしている。昔だったらサウンドトラックのレコードを欲しくなるだろう。でも浮かばれない松子を思い出したくはないなぁ・・・


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by bbbrothers | 2006-07-19 22:32 | 映画を観ました