朝日無線スタジオ

1970年代の後半にお世話になった秋葉原のリハーサルスタジオ「朝日無線スタジオ」。
現在ラオックスと改称した家電大型店の上層階にありました。

当時私はプログレ風のオリジナル曲を中心とするバンドに所属していました。キーボード担当だったので、このスタジオで出会ったアイテムはとても思い出深いです。

c0018561_2152173.jpg
まずオルガンの HAMMOND NEW X-5。ブラック&ブラウン系の色合いはちょっと怖そうです。けっこうデカくて、上下+ペダル鍵盤仕様、ドローバーセットも3つです。専用のロータリースピーカーもセットされていましたが少し音が冷たい感じでした。フルエレクトロニックだからかもしれません。最強のトランジスタ機などとも言われていました。ライブで使ったこともありましたが私にとっては扱いづらかったです。運ぶのも大変でした。「大西ユカリと新世界」のマンボさんが時々使っています。



お次はウーリッツァーのエレピ!これはリハーサルスタジオには滅多に置いてないレアものでした。c0018561_21522782.jpg
このピアノの名手といえばダニー・ハザウェイ、名盤がたくさんあります。カーペンターズもよく使っていました。乾いた音色で、独特の人間くさい味わいが特徴的。キーストロークは結構深いがタッチは軽いのでリズム楽器的な弾き方にも向いています。

一方、余韻や和音を響かせたいならフェンダーのRhodesピアノです。(こちらはタッチがめっぽう重い)70's エレピの両雄です。

c0018561_21523675.jpg

それからホーナーのクラビネット、スティービーのスーパースティションで多くの人に知られました。
c0018561_21524586.jpg







電気チェンバロ、弦を叩いてピックアップで拾います。木製のキャビネットが存在感にあふれていました。見かけ以上に本体重量があります。こちらもリズム楽器向け、パラディドルという奏法です。サステインがないのでリズムを完璧正確に打弦しないとすぐ聴衆にばれます(笑)。
微妙な音色でアンプやスピーカーの選択によりかなり音の印象が変りました。

最後にメロトロン、これぞプログレ向けなんですが奇妙な楽器でした。白い箱のうえに3オクターブほどの鍵盤が付いています。リックウエイクマンやキースエマーソンが使っていました。c0018561_21525357.jpg各鍵盤に録音テープが一本一本割り振られていて鍵盤を押すとそのテープが再生されるという、まさに大型マルチトラック テーププレーヤーとも言える鍵盤楽器です。足下の蓋を開けると鍵盤の数だけの磁気テープが垂れ下がっているのを見ることが出来ます。前もってその一本一本に音程に合わせて好きな音色で録音しておくわけです。人の声を録ることも多かった。
音の立ち上がりはめっぽう遅くて、鍵盤を押してからゆっくりオゥォーって鳴ります。メロトロンをいじったのは朝日無線が最初で最後です。あっという間に故障し、スタジオから引退していきました。





これらのアイテムが基本料金でセットされていたわけで、当時の朝日無線の志の高さが伺われます。

他にも、初めてハモンドB3を弾いた渋谷並木橋スタジオ、「カルメンマキとOZ」とよく一緒になった同じく渋谷のADANスタジオ、素敵な喫茶店の地下にある青山ドルフィンスタジオなどは懐かしいスタジオです
[PR]
by bbbrothers | 2005-02-20 22:18 | 音楽の話題
<< 上松美香さん The Cat 1964 ... >>