映画「フラガール」を観ました。
日本映画の素晴らしさを再確認させてくれる名作で目頭が熱くなりました。隣に座っていた人も涙腺が開きっぱなしで、ずっと鼻をずるずるいわせていました。 新聞広告などでは分かりにくいのですが、常磐炭鉱の閉山により合理化解雇される人々が、苦悩しつつ、未来を「常磐ハワイアンセンター」に託すという、実話に基づいた社会的なテーマの作品です。それが上等な娯楽作品に仕上がっています。かつて「ブラス」というイギリス映画の名作がありましたがケレン味では「フラガール」のほうが格上ではないでしょうか。 李相日監督は市井の人々の喜び、哀しみ、怒り、たくましさを、温かく丁寧に描きだしました。また南海キャンディーズのシズちゃんが演じる「小百合」の父が落盤で亡くなったあとのスピード感あふれるストーリー展開は見事です。 常磐炭鉱を見切って夕張炭鉱へ向かう家族も描かれています。ちょうど40年経ったいま、夕張の財政破綻の話題がニュースで毎日のように流されています。偶然かもしれませんがいろいろな思いが頭をよぎります。 ひとつ気になったのは、炭住(労働者住宅)からストーブをかき集める重要なシーンで、集まったストーブが石油ストーブばかりだったことです。石炭から石油へというエネルギー転換の暗喩だとしても、炭住はやはり石炭ストーブではないでしょうか。 とはいえ、見事な感動作。こういう映画に出会うと、つくづく得をした気持ちです。
by bbbrothers
| 2006-12-22 21:32
| 映画を観ました
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