ニューオリンズの山岸潤史氏

c0018561_12385189.jpg久しぶりに山岸潤史(やまざきじゅんじ)氏のギターを聴いた。ハリケーンカトリーナの被害から8ヶ月経ったニューオリンズの様子を伝えるテレビ番組でだ。

70年代に国内のブルースシーンを牽引したのが京都の「ウエストロード・ブルースバンド」、私も腐るほど何度もレコードを繰り返し聴いたものだ。山岸はそのギタリストだった。当時は京都と金沢がブルース、大阪がR&Bの発信地だった。

彼は数年前から活動の拠点をニューオリンズに移していて昨秋、彼もカトリーヌに襲われた。番組では散々になっていたミュージシャンたちが少しずつニューオリンズに戻り始めて、再会を喜ぶシーンなどが紹介されていた。もちろん命を失った、家族を失った、楽器を失ったミュージシャンたちもたくさんいる。8ヶ月も経つのにまだまだ街はめちゃくちゃである。もともと暮らしに余裕がない人々は立ち直るすべがなくて絶望している。アメリカは世界で一番裕福な国であるはずなのに政府は彼らを見殺しだ。「落ちぶれる自由」をとことん保障してくれている。

ところで山岸氏ギターの音が以前に比べると大陸的な感じだ。ぐっと大らかで「乾いた」ように感じる。パワーブルース的な繰り返しフレーズは健在だが、よりファンクな感じがするのは、ニューオリンズサウンドの持っている祝祭的な味わいを彼が吸収しているからだろう。
話は変わるが南部のブルースバンドではピアノよりオルガンが一般的である。オルガンはピアノより「教会」と「神」に近い。


***BBBrothersのWEBはこちら***
[PR]
by bbbrothers | 2006-07-16 12:41 | 音楽の話題
<< 嫌われ松子の一生 檜山うめ吉 Edo Style... >>