タイはよいとこ 一度はおいで

c0018561_18231262.jpg今回ご紹介するのは、「サイケ」で「レトロ」で「キッチュ」なタイのポップス。俺は一度も行ったことがないのだが、よく行く知人Wさんがお土産にCDやVCDをくれるのだ。


では早速だが、一番上はวงดนตรีตลกとかいうジャンルのいわば歌謡ショー。ミュージシャンとダンサー10人編成くらい。ポップスロック歌謡だがドリフ風ギャグが織り交ぜられたコントショーでもある。体育館のような大会場を老若男女が埋め尽くし人気の高さが覗える。観客はNHKの公開放送に当選した人たちのように居住まい正しく聴いている。ところでこのショーであるがコトバは分からない俺でも結構笑える。オチが連発するがそのタイミングにあわせてバックミュージシャンがジャーンと合いの手を入れるところが特徴的だ。ハマる日本人がいても不思議はないぞ。




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c0018561_18233054.jpg2番目は PEE SADERDという人気歌手のVCD、新譜らしくてネットで入手可能だ。KARAOKEと書いていてあるが本人の歌入りである。見たところオカマだが実は美少年、甘いフェイスでブイブイいわせていることがCDの表面からも湿っぽく伝わってくる。10曲入っているが映像はMPVやライブ仕立ての曲ではPEEのストラトグレコが炸裂。また特筆すべきはバックダンサーのネエチャンたちのピシッと切れ味のよい腰グラインド、まさに世界最高峰といえよう。それ以外の曲はドラマ仕立てでしっかり泣かされるストーリーだ。たとえば街で男と遊び呆ける女子大生の娘、家庭は貧しくついに父が病に倒れる、ようやく気づいた娘、ごめんねお父さん・・というわけだ。バックの田園風景が実に美しい。ところで曲は1曲目がサンタナ、次が河内屋菊水丸、伊藤多喜男YOSAKOI、ド演歌、カレッジポップス、ヘビメタ風とまったくのゴチャマゼである。すべてのジャンルを歌いあげるPEEの叙情性は歌謡ポップスの王道を極めている。





c0018561_18234845.jpg3番目はモーラムの女王といわれるHoneySriIassnのCDだ。曲はド演歌あるいはエンヤートットといったところか。日本昔話的なメロディーもありホロリとさせられる。カウンターのグラスを見つめる彼女からは、血を流すほど辛い、いっぱいいっぱいだった半生がひしひしと伝わってくるではないか。心を痛め懺悔すべき「シャチョーサン」もいるはずだ。俺には、彼女の生まれた村の景色、かけがえのない1頭の老いた牛、かつて彼女の両親が背負った莫大な借金と、娘の成功による返済、今や豪邸に暮らし村人たちから疎んぜられるようになった養父母の顔までもがはっきりと浮かんでくる。


ところでモーラム(หมอลำ)というのはそういうのではなく、ラオス~タイ東北部イサーン地方(田舎)の音楽芸能であり、曲中に入る語りや細かいコブシが特徴なのだそうだ。今はさまざまな民謡やポップスと混ざっているとのこと。似たものにルークトゥン(田舎の人)という歌謡ジャンルもありモーラムと並んで農民のハートをわしづかみにしているらしい.
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by bbbrothers | 2006-05-21 18:29 | 音楽の話題
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