関内アカデミー(MGA)閉館

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横浜で育った私の馴染みだった映画館がまた閉ざされようとしている。
旧関内アカデミー、改装を期にMGAと名前を変えて営業していた。

事情をさがしてみたところ労使紛争も関係しているようだ。
http://www.netlaputa.ne.jp/~ei-en/appeal/041111chuo_.html

横浜の中心部、伊勢佐木町通りの裏手、横浜に縁のある人なら有隣堂の裏といえば
誰でも見当が付く。

横浜(神奈川)唯一のいわゆる「アート系」ミニシアターだ。
渋谷のユーロとかシネスイッチ銀座なんかに掛かった映画がすぐにやってきたし
BOX東中野のビンビンにとんがった自主制作作品なんかもやってきた。
だから東京で見逃しても安心だった。
ここで私も沢山の作品に出会い、涙を流したり、勇気を貰ったり、内省的になったり。
待ちに待った映画なのに詰まらなくてがっかりしたことも何度かあった。
映画がハネてすっかり暗くなった街の赤提灯に繰り出すのも定番の一興で、
相棒が一緒なら作品談義に盛り上がり、もうその作品を何度も見たような気分に
なったものだ。
横浜の文化の火がひとつ消えようとしている。

年齢を重ねるにつれて私の行く映画館は変わってきた。
小学生の時はライオン座で円谷怪獣。5本立て特別興業なんてのがあり、
弁当、お菓子、水筒を持って早朝から割引券を持って並んだ。
正月には寅さんを見に松竹に行った。松竹といえばロビーで三角くじを引くと
高確立で景品の真珠が当たった。それを有料でアクセサリーに加工する商売なのだ。
中高生のころは「卒業」「フレンズ」などの甘い洋画が流行し東宝会館によくいった。
シネコンの走りだったがこれも数年前に無くなった。
やくざ映画やピンク映画を見に行くようになると一人でこっそりだ。
こういう映画館は大概ガラガラで座席で堂々とタバコが喫えた。しかし酒はというとどこでも販売はなかった。
大学生になると実験的な映画や自主制作映画をよく見た。怪しげな場所での自主上映会なるものもあって、
カルトな雰囲気に扉を開けるのに勇気を要した。
また一時ATG映画が好きで、特集のオールナイトにはよく行った。

最近はミニシアターばかりで、横浜ではもっぱら関内アカデミー。
本当にお世話になったので閉館が寂しくてならない。
去年の8月「華氏911」を観てからここ数ヶ月ご無沙汰していた。
もっと足繁く通わなかった私にも閉館の責任が在る。
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by bbbrothers | 2005-01-15 20:59 | 映画を観ました
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