謎のピアノ 新白鍵

c0018561_1256247.jpgパシフィコ横浜の2005楽器フェアに行った。楽器メーカーや輸入業者が150社近く出展していて大規模である。試奏も自由、デモ演奏も随所で行なわれているから半日は楽しめる。

強大なスペースを確保し権勢を誇っていたのはYAMAHAとROLAND。今やROLANDはYAMAHAと肩を並べることとなった。1973年にSH1000という国産初のシンセを発売して以来、いつも日本のデジタル楽器をリードしてきたのがROLANDだ。またアマチュア音楽愛好者が手に入れられる価格で高性能の製品を供給することで世界のトップメーカーとなった。

一方小さいブースにも魅力的な製品がたくさんだ。見たことも無い形のギターや「これ・・楽器?」と演奏方法がまったく見当つかない代物。邦楽器などは実物に触れる機会が少ないので珍しい。素晴らしい即興演奏に近づいていくとPCソフトなので騙された気分になったり、懐しいエフェクターがまだ製造されていて驚いたり。
アウトレット・コーナーには数百本のギター、ビンテージやプレミア・ギターも買うことができるがびっくりする値段だ(高くて)。

今年の楽器フェアでもっともアタマの中に?が渦巻いたのが、アコースティック・グランドピアノ「新白鍵」である。新発見のシャレなのだろうか、ご覧のとおり黒鍵が無いのでびっくりである。見せ物小屋の見てはいけない○○のようで不気味だ。これではブルースが弾けない。ブルースだけでなくほとんどの曲が弾けないはずだ。販売しているのは川口市にある(株)マイクロネット社。

担当者によると「これであなたも簡単に弾ける!」「300年ぶりのピアノ革命!」「黒鍵がないので軽いピアノが作れる!」「すべてハ長調に転調・編曲して弾く!」「ハ長調は体に良い!」とのことである。ピアニスト坂本栄美子さんがデモ演奏を行ったが、全部白鍵でどこがどの音か分からないため特製黒鍵シートを鍵盤に乗せて目印にしていた。もちろんハ長調で音はふつう。この特製シートはピアノを購入すると付属するので安心だそうだ。

c0018561_1256228.jpgこういうことを考えつく人がいるかもしれないが、実際に商品として売ろうとするこの会社はとても不思議だ。生産、販売計画はどうなっているの?本気なのかしら・・・売れない場合、給料は平気?この会社の株を買うべきだろうか?
世の中にはモノのはずみでモノが生まれることがある。全世界の珍品マニアは買うかもしれない。このピアノを俺がまたどこかで再び見ることはないように思う。
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by bbbrothers | 2005-11-05 12:57 | 音楽の話題
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