EPO 逗子なぎさホール

c0018561_1822217.jpg先週、逗子「なぎさホール」でEPOのライブを観た。
逗子市民待望の初の音楽ホールが今年6月こけら落しとなりそのオープニング企画の一つである。

EPOは逗子の隣町、葉山に住んでいて地元を意識したハートフルなショーであった。
彼女の物事に対する愚直なほどまっすぐでひたむきな態度が、透明感のあるノンビブラートの声と重なりホールは原初的回帰感に包まれた。
最近のEPOは「みんなで楽しめる歌」を探しているとのことで、当日の選曲にはその願いも込められていた。
アコースティックで固めたバックミュージシャンたちは確かなテクニックに裏付けされた安定感のある演奏で聴衆を魅了した。
とくに嵯峨治彦氏の、滅多に聴く機会がない馬頭琴と咽歌(のどうた=ホーミー)は、大地と空と風に生きるモンゴル族の悠然としたスケール感を感じさせてくれた。
その他のミュージシャンは、笹子重治(g)、岩原智(bass)、渡辺亮(per)、秋元カヲル(g,vo)。

EPOは今年デビュー25周年のJ-POP中堅のシンガーソングライターである。
1980年に名曲「ダウンタウン」でデビュー、当時の人気バラエティ「俺たちひょうきん族」のエンディングテーマに使われた曲だ。
山下達郎作曲、伊藤銀次作詞でプロデューサーは大瀧詠一。
ついでにいうと「ひょうきん族」のプロデューサー横澤彪氏、懺悔室の神父役を演じていたが現在は吉本興業の相談役である。
今回のライブも最後はこの曲で締めくくられた。

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c0018561_1841387.jpgウィキペディアによると「ダウンタウン」は1970年代前半に当時の若手ソングライターが曲を持ち寄り、それをザ・キングトーンズ(和製ドゥーワップの元祖でGOODNIGHT BABYはオヤヂ度を計測できるリトマス紙である)が録音するという企画が立ち上がり、山下・伊藤氏がそのために作ったそうだ。しかしこのときは企画自体がつぶれてしまい曲だけが残った。
その後、山下達郎、大貫妙子、村松邦夫などが結成した伝説のグループ「シュガーベイブ」唯一のアルバム「SONGS」に収録され世に出たが「シュガーベイブ」は直ぐに解散してしまった。ちなみにこの「SONGS」は中古LP市場で高額取引されている。なぜか私は2枚持っている!?

「ダウンタウン」は、困ったときや苦しいときでも「・・・ま、いいや。面倒なことは忘れちゃえ」という気にさせてくれるので、何かの時の常備薬として大事にしていきたい曲だ。
「うふ・ふ・ふ」もヒット曲、こちらも思いっきり元気をくれるEPOの真骨頂といえよう。
しかしいくつかのアルバムを注意深く聴いてみると、彼女は人を元気づける歌の他に、
自分の居場所を求めて大いに悩み迷うといったテーマも多く、彼女は、歳を重ねるごとに変化するその迷いや悩みを、いつも等身大に歌い続けてきたように思う。
迷い悩みすぎて彼女はついに彼女自身がセラピストとなり自宅で開業している!?(完全予約制とのことだ。)

私は90年代前半のアルバム「wica」や「WORKS」が愛聴版で、収録された「12月のエイプリルフール」「汽車」「私について」などがとくに好きである。


逗子には松任谷由実、小田和正といったJ-POPの巨匠も住んでいる。
この555席という「なぎさホール」にぜひ出演して欲しいものだ。
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by bbbrothers | 2005-07-03 18:07 | 音楽の話題
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