桜が咲いたが

きのう我が家の近隣でも一気にサクラが咲いた。
凄まじきかな・・・まさにそんな感じで思いっきりのよさに脱帽だ。

以前からなんで謀ったように一斉に咲くのか疑問だった。調べると、ソメイヨシノというサクラはどの樹も遺伝子が同じなのだからだという。江戸末期に東京の園芸職人伊藤伊兵衛政武という人がが在来種を掛け合わせてソメイヨシノという種を作り出し、それから挿し木や接ぎ木で全国に植えられていったという。もとは一本のソメイヨシノがいまや全国津々浦々に何万本、あるいはそれ以上の夥しいソメイヨシノが今咲き誇っているわけで、いったいどれだけの人が、どんな思いでサクラを植えていったのだろうと思うと不思議だ。

挿し木や接ぎ木で殖やされたのはソメイヨシノが繁殖能力を持たないからで、サクランボウも実らない。だからソメイヨシノの野生や自生種はあり得ず、すべて人が植えたのだ。植物には「自家不和合性」というすぐれた仕組みがあって、自分のなかの雄花と雌花の受粉を防止して種内の遺伝多様性を守っているそうだ。全てのソメイヨシノはクローンであり遺伝子はすべて「自分」なのだから受粉がおこなわれないというわけだ。

ソメイヨシノは恋人と出会うことがないわけだし、普通は実を実らせるために花が咲くことを思えばまったくの「あだ花」なのだと思うと気の毒に思えてきた。何のために咲き誇るのだろう。そして散っていく。

でも知人にこの話をしてみたら、何の為にでなくただただ美しく咲くところに潔さや清々しい美しさがある、という。
また別の知人は、果物だってその果実は繁殖より人間の味覚に合わせてつくられているのだし同じことだという。

今年のサクラは勉強になった。
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by bbbrothers | 2005-04-07 22:26 | その他の話題
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